SNOOPY展
世界的に有名なキャラクター上位の1人(匹?)、スヌーピーに会いに行きました。
元々「ピーナッツ」の主人公ってチャーリー・ブラウンじゃなかった?飼い犬の方に主役の座を奪われるだなんて、不憫な人ね。
おそらくは作者の意図しない形で人気者へと躍り出たスヌーピー、影の薄くなってしまったチャーリーを想うと、ピーナッツはちょっと残念な作品という印象がある。ピーナッツというタイトルだって、元々作者は嫌ったらしい。
うん、どことなくやっぱり残念な印象だ。そもこの作品群は正直なところ、自分にとって難解な部分が多い。まぁあの時代の漫画はどれも難解だが。
キャラクター人気を抜きにして、ピーナッツ自体を面白いと感じる人は実際どれくらいいるのだろうか。ギャグのネタは解説されるものではないけれど、そもそもピーナッツはコメディなのか?風刺なのか?まずそこからわからない。
コメディと風刺は表裏一体のようなものなので、気にしても仕様がないと思われるかもしれない。しかしピーナッツを読んだ時に、今の話の笑いどころは何処だったのだろうといつも悩んでいる自分にとっては死活問題だ。笑うための作品かも不明だが。
自分にとってピーナッツは、ごくごくありふれた日常の気付きを子どもたちを使って描いている作品だ。それらはあまりにも淡々としていて、漫画にありがちな大袈裟な喜怒哀楽の表現に欠けている。それが良いか悪いかといえば、それがピーナッツらしさなのだと思う。
人の感情を大きく揺さぶるのではなく、ただじんわりと浸透する。「あっ」とするような発見ではなく、「うん、そう、そうだよね」と緩く頷くような出会いの連続だ。
だから正直に言って、このピーナッツというタイトルは的確にその本質を捉えた似合いのものだと思う。
そしてその取るに足らない話こそが、おそらく我々の日常に必要なものだ。身近なものこそ、特に見落としがちであるが故に。
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