TRPG

 名探偵ピカチュウの評価はポケモン好きであればあるほど高くなる傾向にあるらしい。
 実写化が嘆かれる世の中、こうして好きな作品が成功するのは素直に嬉しく思う。とりあえず記念にロールアイスを食べた。


 昨晩、深夜遅くまでゲームをやった。

 テーブルトークロールプレイングゲーム略してTRPGという。今まで動画で人がやっているのをみたり、なんちゃってごっこをやったりしたことはあったが、本格的に遊んだのはこれが初めてだ。


 本格的にとは言っても、ルールブックという要となる遊び方マニュアルのない中でのプレイだったので、真剣にやっている人からすれば怒られそうなプレイではあるのだが…。

 ストーリーテラーであるKP(キーパー)は妹が務め、プレイヤーはわたしだけという、身内でのゆる〜いセッションなので、まぁ問題はないだろう。


 妹は既に友達と何回かTRPGを遊んでいるとのことで、KP経験はそれなりにある。むしろKPしかしたことがないらしい。ルルブは随分と昔に一度だけ友達から借りて読み、それ以後は必要なルールをその都度ネットから拾う形で遊んでいるという。

 ネットに転がっている無料シナリオを今までやってきたそうだが、この前ついに有料のものを買ったので早速試してみたいとのことだった。いや、先にルルブを買えよ。


 妹の購入したシナリオはあたりめ氏作「dystopia-罪業シリーズ-」という。所謂クトゥルフ神話TRPGで、電子書籍がBOOTHにて販売中だ。

 4つのシナリオが収録されており、連作でキャンペーンと呼ばれるものだ。本来なら2人以上でプレイするシナリオのようだが、1人でできなくもない(妹談)らしい。

 クトゥルフ知識には乏しく、上っ面の情報しか持っていない。かなり用心して進めた結果、バッド・ノーマル・グッドの3種類のエンディングがある中で、全てのシナリオでグッドエンドを迎えることができた。気分良くゲームを終われたこともあり、とても楽しい経験ができたと思う。

 シナリオ1つにつき2〜4時間が目安らしいが、わたしの察しがよすぎるせい(妹談)で全体を通して5時間ほどで終わった。ゲーム内アイデアがクリティカルを連発し、リアルアイデアも活きた結果だ。



自分のキャラクターを語る

 わたしの初TRPGということもあり、作ったキャラクターはなんとも言い難い能力値と名前のものとなった。

 上記内容は全てのシナリオをクリアした時点のもの。SANが黒字回復したので、一連の事件でメンタルが鍛えられたということにする。

 元々の自分の性格もあり、NPCにはあまり感情移入せず、客観的で合理的な行動をする人物となった。

 作家にありがちな厭世家(偏見)でメンタルが弱いはずなのに冷静沈着。息をするように嘘を吐くので、敵の不意を突いたり、妨害対象に悟られずイベントをすっ飛ばしてゴールしたりとなかなかに優秀(?)だった。しかし神と交渉しようと試みるのは正気の沙汰ではないと自分の分身ながら思う。

 怪異も「小説にありがちだ」と理解力に富み、口癖は「事実は小説より奇なり」。とにかく困ったら「このアイデアは良いか悪いか、直感的なアレで察せられるかアイデア判定で」と、ほぼ毎回クリティカルを出していたのもあってなんともスムーズに物語を進められた。


「悪いがハナっから悪魔と契約をするつもりなんざないんだ」

 クリティカル連発のアイデアがこの時ばかりは失敗したの、ちょっとだけダイスの奇跡だと思った。あと割とSANチェック成功していたので発狂はなく、メンタル鍛えられただけのオタメシだった。キャラ的に正解なのかもしれない。

 なんだかんだNPCである六朗家とは付き合いの長さ故に情が湧き、最終的には「わたしはしがない作家だが、お前たちくらいは養ってやるさ」とか言ってしまう。特に第1シナリオからの付き合いとなるある人物に対しては因縁を感じて事あるごとに探し求める始末。

 エンディングを迎えた後のシナリオ解説でその人物の居場所が判明し、ある程度察することができていたことと蓄積していたアイデアクリティカルがあったこともあり、時間をラストシーンまで遡ってこぶし判定。成功して一発殴り、これにて本当におためしの物語の幕は下りた。

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